『だるまちゃんとてんぐちゃん』 かこさとし(加古里子)
ちいさなだるまちゃんとてんぐちゃんはとても仲良しです。
だるまちゃんはてんぐちゃんのうちわやぼうしやはきものを欲しくなります。
家に帰っておおきなだるまどん(だるまちゃんのお父さん?)に「○○がほしいよう」と言うと、だるまどんはすぐにそれを持って来てくれるのですが、だるまちゃんが欲しいものとはちょっと違います。そこで、だるまちゃんは自分で考えててんぐちゃんが持っているのと同じようなものを見つけ出したり、作ったりしていくお話です。
- 作者: 加古里子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1967/11/20
- メディア: 単行本
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長女の一番のお気に入りはだるまちゃんが欲しがった「はな(鼻)」をだるまどんが「はな(花)」と間違える場面です。この場面を読むと長女は声を出して笑います。
たくさんの変わったうちわや帽子が出てくるところも好きで、見たことのある帽子を見つけると「じいじのぼうし!」「サンタさんのぼうし!」「(ポニョの)そうすけのぼうし!」と言って指差しています。
寝る前に寝室で読んでいるので、本当のところはあまり興奮してほしくないのですが、長女の楽しそうな声を聞けると私も幸せな気持ちになります。
かこさとしさんの絵本は、丁寧な細かい絵がたくさんで、何度も読むうちに最初は気づかなかった仕掛けに気づいたりします。この絵本もたくさんの変わったうちわが出てきたり、ページの端のほうに次のページの展開のヒントが隠されていたり、子供が喜ぶ仕掛けがちりばめられています。
繰り返し読むうちに、出会えて良かったと思える絵本の一冊になりました。