お空とあんずの木の下で

子育てや読書のことなどいろいろ

広瀬友紀『ちいさい言語学者の冒険』レビュー②

さて、前回の続きです。 第3章 「これ食べたら死む?」 -子どもは一般化の名人 問題の「死む」が出てきた。我が家の娘(5歳)もそうだが、なぜか「死ぬ」を「死む」と言う。しかも、1回ではなく毎回。 どうやらこれはうちの子どもだけではんく、全国的によ…

広瀬友紀『ちいさい言語学者の冒険』レビュー①

この本の購入に至ったきっかけは、帯に書かれていた「これ食べたら死む?」という一言。これはまさにうちの娘(5歳)が現在発している言葉で、いつも「死ぬ」が「死む」になっていて不思議だったが、これを言うのはうちの子だけじゃなかったんだ!という驚き…

多和田葉子『エクソフォニー 母語の外へ出る旅』 レビュー

わたしは境界を越えたいのではなくて、境界の住人になりたいのだ 題名の「エクソフォニー」というこの聞きなれない言葉の意味するところは、著者の言葉を借りるなら次のようなことになる。 外国語で書くということに対して、「移民文学」や「クレオール文学…